
僕が東京に来てから、何度目かの夏がきた。
年齢から18を引けばいいので計算してみると、
21回目の夏がきた。
もう2年くらい、田舎に帰っていない。
両親の顔も見ていない。
インターネットが発展して、
スカイプで、無料で世界中とテレビ電話できる世の中になった。
でも、僕の実家とはスカイプできない。
スカイプ通話しようとしたこともあった。
でも、雑音がひどくて通話ができなかった。
スカイプは、そういう面倒は見てくれない。
無料なんだから、勝手にやれ、ということだ。
なぜなのかは、わからない。
パソコンを新しくしても、雑音はなくならない。
なので、僕は、北海道までの旅費を使わなくては、
両親の顔をみることはできない。
最後に電話をしたのは、いつだっただろうか。
2か月くらい前か。
電話も、あまりしない。
父親は、耳が遠くなったので、電話には出たがらない。
母親も、僕の声は、聞き取りずらそう。
僕は、声が小さくて、滑舌も悪いからだ。
結局、大声で喋ろうとすると、一本調子で怒ったような口調になる。
ライブハウスなどの騒がしい場所で会話する時を想像してもらうと
おわかりいただけるだろう。
あんな感じ。
田舎に帰るタイミングを失った。
いつ帰ろう、いつ帰ろうと思っているうちに、2年が過ぎた。
帰省するたび、帰る間隔があいていく。
「星のこえ」というアニメ映画を思い出す。
主人公の女性は、任務でだんだん地球から遠ざかっていく。
送信したメールが、地球にいる彼氏に届くのにかかる時間が、
どんどん伸びていく。
彼女のメールが届くのに、2年かかる。
4年かかる。15年かかる。
どんどん伸びていく。
それと似ている気がしてきた。
ちょっとまて、両親だけじゃない。
僕は、兄弟とも親戚とも、同じようなことにはなっていないか。
そればかりか、友達とも。
人と人とは、会わなければいけないと思う。
言葉をかわさなければ。
東京の夏は、これからです。
■これはクジ。

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